2018年09月25日

『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』復刊

2007年から2年半(『NEO』含む)に渡り『ケロケロA』にて連載された『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』が、10年の時を経て復刊されることになりました。

この作品は当時大ヒットしたカードゲーム(DCD)『大怪獣バトル』のストーリーモードをベースにしたコミカライズで、特撮TVシリーズの『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』などとともに、メディアミックスの一角を担うものでした。

『ウルトラアドベンチャー』の連載は、単行本にして4冊分の分量があったのですが、第3巻まで出たところで刊行がストップし、そのまま未完となっていました。

それがこの度、1&2巻分を上巻、3&4巻分を下巻という形で、やっと物語の結末を単行本としてお届けできることになった次第です。

KADOKAWAのサイトやAmazonでは、まだ上巻しか掲載されていないので、上下巻同時発売ではないのかもしれませんが、とりあえずは上巻が10月31日発売予定ということで、よろしくお願いします。

なお、続編の『ウルトラアドベンチャー NEO』(こちらは単行本3冊分の長さ)については、今のところ未定です。今回の無印の売れ行き次第という部分はあるかと思いますので、応援していただけると嬉しいです。

大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー 上 https://www.amazon.co.jp/dp/404107715X/ref=cm_sw_r_cp_api_1jrQBbMJ5ZWRM
posted by MASH at 02:19| Comment(0) | 日記

2018年09月15日

一ファンの戯言としてのアニゴジ第3章予想

<はじめに>

私はアニゴジ第3章について、公式に発表された以上の情報を何ら持っておらず、したがってここに書いたことも全て個人的な想像に過ぎませんが、それなりに論理立てて推論しているつもりなので、もしかしたら当たっている部分もあるかもしれません。そういうのも「ネタバレ的なもの」として嫌う向きは、この先は読まずにお戻りください。









アニゴジ最終章の国際映画祭クロージング作品としての上映が発表され、わずかながら内容についても触れられた。その中に気になるワードが二つある。


『高次元怪獣』ギドラと

ハルオが目にする『未来』


である。


それだけの情報からツラツラと考えているうち、やたらと壮大なオレ予想が浮かんだので、まあ当たってるとも思わないが後の答え合わせの楽しみとして書き留めておこうと思った次第。


まず「ハルオが目にする『未来』」について。


そもそも物語の舞台となっている「2万年後の地球」は、ハルオにとっては未来の世界であり、単にそこでの物語の結末を指すのかもしれない。だが深読みすれば、「高次元怪獣」とは時間をも超えた存在であり、その戦いによってハルオが時間を超えて飛ばされ、さらなる未来の地球の姿を見る、という取り方もできる。


では「高次元怪獣」であるギドラの力はどのようなもので、何をもたらすのか。あるいは何を象徴する存在なのか。


宇宙における絶対的な破壊の力と言って一番に思い浮かぶのはブラックホールである。しかしブラックホールによる破滅はビルサルドが公言しており、エクシフが「口にすることもはばかられる」とするギドラは、それよりもさらに大きな事象を司っていると考えるべきであろう。


ブラックホールより大きな破壊の力とは何か?ある程度一般的な知識の中で探せば、それは「ビッグバン」ということになるのではないだろうか。ビッグバンは宇宙の生まれ変わりである。最終的に宇宙の生まれ変わりに至る物語といえば『伝説巨神イデオン』を連想する人は我々世代には少なくないだろう。


そう、「ギドラとはイデである」というのは的外れだろうか。そう考えると第2章までは、ゴジラがイデオンであり、メカゴジラシティーがガンドロワである、という見え方もしてくる。そうなるとアニゴジとは、イデとしてのゴジラを育て上げ、もうひとつのイデであるギドラにぶつける話とも思えてくる。


このように『イデオン』になぞらえて考えると、その他の様々な部分でも符合する点が見えてくる。地球人はそのまま地球人として、サムライ的な生き方を是とする軍事国家ビルサルドはバッフ・クラン、そしてギドラに滅ぼされた長身のエクシフは、第6文明人に相当しそうだ。


そうなると気になるのはエクシフとギドラの関係性である。イデに滅ぼされた第6文明人はまた、イデを生み出した存在でもあった。それはゴジラを生み出したのが地球文明であるとされるのと一見同義である。ゴジラをコントロール出来る・出来ないといったやりとりや、知的生命のあり方といった、アニゴジの物語中で語られる要素は、そのままイデオンと符合する。


だが、より精神性を重んじる宗教国家エクシフにおける怪獣ギドラは、そのあり方にもゴジラとは違いがあるかもしれないし、それが「高次元怪獣」の意味するところかもしれない。


第2章で引っかかる点の一つが「なぜメトフィエスはハルオにギドラの名を教えたか」である。一応「ゴジラに立ち向かうハルオには…」という説明はしているが、いかにも取ってつけたっぽい。そして「人前で口にしてはいけない」と釘を刺しているが、その実ハルオにギドラの名を出させることを目論んでいるようだ。


『イデオン』における第6文明人は、イデを生み出したと同時に、イデそのものでもある。エクシフの教義にある「宇宙知性との合一」は、まさに「第6文明人の意思の集合体であるイデ」と合致する。そう考えると、ギドラというのは宇宙のどこかを彷徨っているようなものではなく、実はエクシフたちが内包している、あるいは重なるように別次元に存在している、とは考えられないだろうか。「ギドラ」という名前が禁句なのは、それがガルビトリウムと相まってギドラを解放するキーワードだからではないだろうか。


ギドラとエクシフについては、このように精神的なリンクがあり得ると想像できるのだが、一方でゴジラは地球人とそのような関係性は持っていない。その点でゴジラはイデ的な存在では無いのだが、そこをつなぐ存在になるのがフツア=モスラというのはあり得そうだ。


ただ、「星を喰う者」というタイトルからすると、ギドラがそういうスケールであれば、対するゴジラも惑星スケールになるという可能性もある。「地球上の全生物がゴジラと同質化している」というのは、ゴジラと合体可能という考え方も出来るわけで、そもそもアニゴジは植物から進化したもの、つまり地球を覆っている植物も含めた全生物がゴジラと合体して、惑星サイズの超巨大ゴジラとなってギドラを迎え撃つということも、桁外れだがアニメなら出来そうだ。これもある意味、地球生命の意思の集合体と言えるのではないだろうか。


いずれにせよ、ゴジラとギドラの戦いがイデとイデの激突のようなものであるとしたら、その果てにあるのは宇宙の滅びと再生しかない。ハルオの見る未来とは数万年先どころではなく、生まれ変わった新たな宇宙、あるいは平行世界の宇宙(地球)かもしれない。


もしかしたらそこは、人類が怪獣に滅ぼされることなく幸せに暮らしている世界かもしれないし、さらには怪獣たちさえ共存している地球怪獣ランドのような世界かもしれない……というのは流石に作風的に無いと思うが、『イデオン的』あるいは『暗黒神話的』な壮大なスケールの結末が用意されていることを期待してしまうのである。


創作物に対し、安易に他作品と比較するのは礼を失することと理解しているが、ここは立場を離れた一ファンのお遊びとして容赦願いたい。


2018.09.13



<追記>

一通り書いたものの、ブログに上げずに寝かしてたら、ポスタービジュアルとあらすじが発表になった。


まあさわりしか書いてないんだけど、ユウコが生きてたというのが予想外。夏コミで出した『新世代ゴジラ伝説』では、ユウコが生きてるルートと死んでるルートの両方の予想を書いたけど、生きてるルートではユウコの脳がナノメタルをコントロールするという予想で、今回の情報ではユウコは脳死状態ということなので全く逆の大ハズレ。

でも声優さんの名前があるということは、復活してなんか喋るということだし、そうなると何者かの依り代になるのかな?まあ普通に考えればフツアか。あるいはフツアを介してモスラか。モスラにそこまでの知能があるのか?というのはあるけど、「卵は何も語らない」と言ってたし、それは逆に言えば「本当は語れるのに」ともとれる。「ユウコ=モスラ」なら、モスラの姿を出さずにモスラを絡められるよね、というのは邪推か(^^;)


いやぁ、楽しいねアニゴジ。


あ、XAIさん主題歌続投うれしい。

posted by MASH at 01:52| Comment(0) | ゴジラ

2018年09月11日

台湾ゴジラ展

9月8日、台湾で開催されているゴジラ展にゲストとして行ってきました。
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鈴木健二監督とのトークショー&サイン会は、大雨の中での開催となりましたが、大勢のファンに来ていただいて感謝です。

トークショー前日の会場の下見では、急遽壁に絵を描くことになり、ハケでゴジラを描きました。鈴木さんと私が来た記念ということで、ミレゴジです。
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縦2.5メートル、横6メートルくらいですかね。正確なサイズはわかりませんが、これまで描いた中では間違いなく最大です。特美倉庫コーナーに展示してあった脚立を持ってきて登って描きました。所要時間は30分ほど。
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ちなみに絵の前に自分が描いたかのように立っているのは鈴木監督です(笑)

台湾のゴジラ展は今月の16日の日曜まで。壁に描いたので保存はできないと思います。一度行かれた方も、機会があればご覧ください。…って日本からはそうそう気軽には行けないと思いますが(^^;)
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posted by MASH at 23:13| Comment(0) | 日記